オリーブオイルの種類9つと特徴・使い方

オリーブオイルにはエクストラバージンオリーブオイルやピュアオリーブオイルなど、複数の種類があります。名称ごとにグレード・風味・使い方に違いがあるため、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、国際基準をもとに分類したオリーブオイルの9種類の違いを詳しく解説します。種類ごとの使い方を知ると、オリーブオイルをよりおいしく楽しめるようになるので、ぜひ参考にしてください。
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オリーブオイルの商品を見る >>国際的なオリーブオイルの種類は9つ!特徴や使い方も解説

国際オリーブオイル協会(IOC)の基準では、オリーブオイルを9種類に分類しています。種類ごとの風味・特徴・使い方を詳しく解説します。
| 大分類 | 種類 | 酸度※ | 詳細 |
|---|---|---|---|
| バージンオリーブオイル | エクストラバージン(EXV)オリーブオイル | 0.8%以下 | IOCの官能検査で完全な食味を持っていると分類されたもの |
| バージンオリーブオイル | 2%以下 | IOCの官能検査でEXVと比べると若干風味が損なわれていると分類されたもの | |
| オーディナリーバージンオリーブオイル | 3.3%以下 | IOCの官能検査で複数の欠点があったと分類されるもの | |
| ランパンテバージンオリーブオイル(加工用) | 3.3%超 | 酸度が3.3%を超える、またはIOCの官能検査で多くの欠点があると分類されたもの | |
| 精製オリーブオイル | リファインドオリーブオイル | 0.3%以下 | ランパンテバージンオリーブオイルを精製したもの |
| リファインドオリーブポマースオイル | 0.3%以下 | バージンオイルの絞りかすから化学的に抽出したもの(溶剤使用) | |
| オリーブオイル(ピュアオリーブオイル) | オリーブオイル | 1%以下 | 精製オリーブオイルとバージンオイルをブレンドしたもの |
| オリーブポマースオイル | 1%以下 | リファインドオリーブポマースオイルとバージンオイルのブレンドしたもの | |
| クルードポマース(粗搾りかす)オイル | 規定なし | 搾りかすから溶剤で抽出したもので、精製・工業用 |
※酸度はオリーブオイルの鮮度を示したものです。バージンオリーブオイルにおいては、数値が低いほど鮮度が高く品質が安定していることを示しています。
エクストラバージンオリーブオイル(Extra virgin olive oil)
エクストラバージンオリーブオイルは9種類の中で最高品質と認められたものです。酸度0.8%以下、完全な食味をもっているものが該当します。酸度0.8%以下にするには、オリーブの実を摘み取ってから搾油までの時間が短いことが重要です。
オリーブの実が劣化する前に搾油するので、オリーブ特有のフルーティな香りや苦味など、風味がしっかりしています。サラダやパンにつけて生で食べるのがおすすめです。
ただし、日本で販売されている「エクストラバージンオリーブオイル」という名称の商品のなかには、国際基準に満たないものもあります。この違いは後ほど詳しく解説します。
バージンオリーブオイル(Virgin olive oil)
バージンオリーブオイルは、エクストラバージンオリーブオイルと比べると若干風味が損なわれているものの、酸度2%以下の高品質なオリーブオイルです。指定された製法で作られており、化学的な処理は一切おこなわれていません。
オリーブオイルならではの風味や成分も多く含まれています。ただし、日本の食用油の基準を満たしていないため、日本国内では流通していません。
オーディナリーバージンオリーブオイル(Ordinary virgin olive oil)
酸度3.3%以下で複数の欠点があるとされるオリーブオイルです。原産地では安価なオリーブオイルとして流通していますが、輸出先は限られています。日本では食用油の基準を満たさないため流通していません。
ラパンテバージンオリーブオイル(Lampante virgin olive oil)
酸度が3.3%を超える、またはIOCの官能検査で多くの欠点があると分類される品質の低いオリーブオイルです。食用ではなく精製用・工業用として使われます。「ラパンテ」は「ランプ用」という意味です。日本でもラパンテバージンオリーブオイルそのものは流通していません。
リファインドオリーブオイル(Refined olive oil)
ラパンテバージンオリーブオイルを精製したオイルです。精製によって不純物や風味を生み出す成分が取り除かれるため、味や香りはほとんどありません。
また、酸度は0.3%以下ですが、酸度3.3%超のラパンテバージンオリーブオイルが元となっているため鮮度が高いわけではありません。また、日本国内においては食用として流通していません。
リファインドオリーブポマースオイル(Refined olive pomace oil)
オリーブの搾りかす(ポマース)から溶剤などを使って、化学的に抽出・精製したオイルです。酸度は低いものの、搾りかすから抽出しているため鮮度が高いわけではありません。精製の過程で酸度が下がっています。
国際基準では「オリーブオイル」を名乗ることを認められておらず、日本国内においても食用として流通していません。
オリーブオイル(Olive oil)
日本では「ピュアオリーブオイル」としても知られるタイプのオリーブオイルです。リファインドオリーブオイルにバージンオリーブオイルをブレンドして作られます。
エクストラバージンオリーブオイルと比較すると安価で、オリーブオイルの風味も楽しめるのが特徴です。ただし、生食には向いておらず、一般的には加熱用として使われます。
オリーブポマースオイル(Olive pomace oil)
リファインドオリーブポマースオイルとバージンオイルをブレンドしたものです。日本においてはピュアオリーブオイルとして販売されています。安価なため、オリーブオイルの価格が高騰すると注目されるオイルです。
クルードポマース(粗搾りかす)オイル(Crude olive pomace oil)
オリーブの搾りかすから溶剤を使って抽出するオイルで、精製用または工業用です。一般には流通していません。
日本のオリーブオイルは独自の基準で種類を分けている

日本は国際オリーブオイル協会(IOC)に参加しておらず、JAS(日本農林規格)で2つに分類しています。この2つの分類のなかに、エクストラバージンオリーブオイルの基準はありません。
| 分類 | 基準 |
|---|---|
| オリーブ油 | 酸価2.0以下 |
| 精製オリーブ油 | 酸価0.6以下 |
酸価は酸度とは異なります。酸度が100gあたりの遊離脂肪酸量を%で表しているのに対し、酸価は1gに含まれる脂肪酸の中和に必要な水酸化カリウムの量を示したものです。
また、IOCでは認定されたテイスターのパネルによる官能検査(欠点と風味の評価)もおこなわれます。日本のJAS規格は酸価などの化学的な数値で区分しており、官能面は一般状態として香味を確認する程度です。このように、IOC基準と日本基準は大きく異なっていることがわかります。
なお、酸価から酸度を求める場合は次の計算式を用います。
酸度(%)=酸価(mg)×0.503
酸価2.0の場合、酸度は約1%です。日本では酸価2.0以下(酸度約1%以下)であればすべてオリーブ油とされます。
エクストラバージンと一般的なオリーブオイルの違い、国際規格と日本の制度の比較は、次の記事で詳しく解説しています。

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オリーブオイルの商品を見る >>オリーブオイルの味わいは大きく分けて3種類

オリーブオイルの味わいは次の3つに大分できます。それぞれの味わいの違いを詳しく解説します。
- ストロング
- ミディアム
- マイルド
ストロング
ストロングはスパイシー、フルボディーともいわれるタイプです。辛みと苦味が強めで、オリーブならではの豊かな香りを楽しめます。ストロングならではの風味を楽しむなら、生で使うのがおすすめです。
パンチの強い味の食材・料理との食べ合わせが良い傾向にあります。トーストやグリルした肉・野菜、クセのあるチーズなどにかけると好相性です。
ミディアム
辛みと苦味はありますが、ストロングほど強くありません。香りもストロングよりは控えめなので、サラダやスープ、煮込み料理など幅広い料理と合います。日本人にも親しみやすい味わいです。
3種類の味わいのなかで自分の好みがわからないときは、まずミディアムの味を基準として考えてみましょう。
マイルド
辛みや苦みなどのクセが少なく、優しい味わいなので子どもでも食べやすいタイプです。ライトとも呼ばれます。香りも軽いため、淡い風味が魅力の食品と好相性です。
たとえば、冷奴、白身魚の蒸し物、卵焼きなどがあげられます。ドレッシング作りに使うのもおすすめです。
オリーブオイルの香りは実の成熟度によって異なる

緑色の若いオリーブの実から搾ったオリーブオイルは、青々しい爽やかな香りです。カルパッチョやトマト料理など、フレッシュな風味を活かしたい料理とよく合います。また、しっかりした味わいの肉料理にもおすすめです。
黒く熟したライブと呼ばれる実から搾ったオリーブオイルは甘い果実の香りです。クリームソースの料理など、まろやかな味わいと相性が良いので、グラタンやクリームパスタなどと合わせてみましょう。鶏肉や白身魚と合わせるのもおすすめです。
オリーブオイルの種類ごとのおすすめの使い方

バージンオリーブオイルは生で食べる
エクストラバージンオリーブオイルなど、精製していないオリーブオイルは風味を生かして食べるのがおすすめです。加熱せずに生で食べると、オリーブオイル本来の味や香りを楽しめます。
また、精製していないオリーブオイルは発煙点が160℃程度と低いため、揚げ物や揚げ焼きなどの高温調理をすると、煙が出る恐れがあります。
ピュアオリーブオイルは加熱で食べる
精製オリーブオイルとバージンオリーブオイルを混ぜたピュアオリーブオイルは、加熱して食べるのがおすすめです。発煙点が200℃程度と高いため、揚げ物にも使えます。風味も強すぎないため、サラダ油の代わりに使ってみましょう。
料理ごとの具体的な使い方は、次の記事で解説しています。
- オリーブオイルと醤油の和風ドレッシングの作り方
- オリーブオイルパスタの基本の作り方
- エクストラバージンオリーブオイルで炒め物はOK?
- オリーブオイルと塩で作るトマトサラダ
- トマトのオリーブオイル漬けの基本レシピ
オリーブオイルの種類についてのQ&A
- どの種類のオリーブオイルを選べば良いですか?
-
目的に適したオリーブオイルを選ぶのがおすすめです。サラダやパスタの仕上げに使うのであれば、風味豊かなエクストラバージンオリーブオイルが良いでしょう。加熱調理するのであれば、一般的なオリーブオイルが適しています。
- オリーブオイルの酸度とは何ですか?
-
オリーブオイルの酸度とは、オイル中の遊離脂肪酸の割合を示しています。エクストラバージンオリーブオイルの酸度は0.8%以下であることが定められています。酸度が高いオリーブオイルはオリーブの品質が低かったり、製造過程で適切な管理がされていなかったりする可能性があります。
- 日本の店頭でよく見かけるオリーブオイルは何ですか?
-
日本の店頭では、エクストラバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルをよく見かけます。それぞれの特徴は、上の一覧と使い方の項目を参考にしてください。
- オリーブオイルとエクストラバージンオリーブオイルの違いはなんですか?
-
オリーブオイルとエクストラバージンオリーブオイルの違いは、製法や風味です。一般的なオリーブオイル(ピュアオリーブオイル)は、精製したオイルにバージンオリーブオイルをブレンドしたものです。
エクストラバージンオリーブオイルは、国際オリーブ協議会の厳正な基準をクリアした最高品質のオリーブオイルです。詳しい違いは、エクストラバージンとオリーブオイルの違いの記事で解説しています。




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