玄米がまずい時必見!玄米を美味しく炊く方法と選び方

白米を食べ続けると、糖尿病のリスクが高まるなど、美容と健康を考えて「玄米」を選ぶ人が増えています。

しかし、玄米のパサパサしている、糠臭いなどといったよくないイメージや、実際に玄米を食べてみて「まずい」と感じてしまう人も少なくない様子ですが、玄米はとっても美味しいんです!

この記事では、美味しく玄米を召し上がっていただくための「玄米の炊き方」「玄米の選び方」などをご紹介します。

もくじ

パサパサ、硬い、臭い?玄米がまずい理由

玄米は美容と健康に良い

1.玄米がパサパサしてる、硬い

玄米がパサパサしていたり、硬かったりする主な原因は、浸水時間が足りないことです。

玄米は白米に比べて、お米の中心部まで浸水するのに時間がかかります。
なぜなら、玄米の表面は「ロウ層」と呼ばれる水を弾く性質の膜のようなもので覆われているからです。

玄米がパサパサしている、硬いと感じる場合は、玄米の浸水時間が短い可能性が高いです。

解決方法

玄米は炊く前に一晩(12時間程度)水に浸してから炊きましょう。

また、玄米を研ぐときはこすり洗いや、泡立て器で数分間混ぜるなど、玄米の表面に傷がつくように研ぐのがポイントです。
そうすることで、玄米の中心部まで浸水させやすくなります。

また、玄米を炊くときは炊飯器ではなく、圧力鍋や土鍋を使用すると、炊飯器よりももっちりふっくらと炊き上がります。

玄米を美味しく炊くためのコツを全て盛り込んだ、玄米の炊き方の基本はこちらからご覧いただけます

また、酵素玄米という玄米ご飯を作るのもおすすめです。
酵素玄米とは、玄米と小豆、塩を一緒に炊いたのち、数日間保温して作られる玄米ごはんです。玄米と思えないほど、食感がもちもちで柔らかいので、玄米が苦手な方でも酵素玄米なら美味しく食べられるという方もいらっしゃるようです。

詳しくは、酵素玄米の作り方の基本や酵素玄米の効果、栄養などをまとめた記事をご覧ください。

2.玄米が臭い

玄米が臭いと言われているのは、どんな匂いが「クサイ」と感じるのかは一人ひとり異なりますが、原因として考えられるのは、玄米の保管場所が悪く、保管場所の匂いが玄米に移ってしまったことや、カビの発生です。

解決方法

玄米の保管は、強い匂いを発するものが近くにない、10℃以下の乾いた場所が理想的です。

そのほか、玄米に対する良くない先入観が影響する場合もあるようです。玄米ごはんは特段糠臭くありませんので、ご安心ください。

先入観の問題は、人によって捨て去ることが難しい場合があると思います。
できれば玄米は美味しいものと思わずとも、「玄米ってどんな味なんだろう?」くらいのフラットな気持ちで召し上がってみると良いかもしれませんね。

3.甘みが感じられない

白米に比べて甘みが感じられないという点は、実際その通りです。

玄米には白米にはない玄米の皮(糠)の部分がありますので、皮の部分に甘さが中和されてしまい、白米と同じように甘みを楽しむことはできません。

しかし、玄米に限らずお米は、お米に含まれているデンプンが、唾液に含まれるアミラーゼ(ジアスターゼ)と呼ばれる消化酵素によって糖に分解されます。

解決方法

玄米の甘みを楽しみたい場合は、よく噛んで召し上がることをおすすめします。
噛めば噛むほど甘みのある滋味が感じられますし、胃腸の負担も軽減できます。

4.もみ殻や石が混じっている

玄米としてそのまま召し上がることを前提としない商品の場合、もみ殻や石が混ざっていることがあります。

もみ殻や小石は精米器で取り除けるため、精米することを前提に売られている玄米も多く売られているようです。
このような玄米をそのまま炊いてしまうと、「食べている時に小石を噛んでしまった」「もみ殻が口に残ってしまった」などという嫌なアクシデントが発生します。

解決方法

玄米を研ぐ前に、ザルなどに広げて選別して取り除けば良いのですが、手間と時間がかかります。
手間を省くには、玄米として召し上がることを前提に売られている玄米を選んで購入することをおすすめします。

美味しい玄米の選び方|玄米にはどんな種類があるの?

玄米

美味しく玄米をいただくためのヒントをまとめてみました。

あなたに合った玄米を見つけてくださいね。

1.美味しいと思うお米の銘柄を選ぶ

お米の好みは十人十色。玄米を購入するときも自分好みのお米の銘柄(品種)や、普段召し上がってらっしゃる銘柄を選ぶと良いでしょう。
下の表に主なお米の銘柄と特徴をまとめてみました。

お米の銘柄特徴
ミルキークイーン・モチモチ食感 ・お米の甘味が強い
朝日・適度な粘りと弾力 ・ほんのり甘い味
ササニシキ・粘りが弱い ・あっさりとした味(酢飯に◎)
コシヒカリ・粘りが強い ・お米の味が深い
ひとめぼれ・粘りが強い ・あっさりとした味
ゆめぴりか・粘りが強くモチモチ ・お米の味が深い
あきたこまち・粘りが強い ・お米の味が深い ・一粒一粒がしっかりしている
ヒノヒカリ・粘りが強くモチモチ ・お米の味が深い
金のいぶき・玄米食用に作られた品種 ・胚芽が大きい

2.食べやすい玄米の種類

炊き上がりが柔らかいミルキークイーン、ゆめぴりかなどの品種や、玄米食用に開発された品種(金のいぶき)。

玄米のロウ層を取り除いた、ロウカット玄米を選ぶと良いでしょう。

3.無農薬・有機栽培の玄米

無農薬かどうかは、必ずしも直接味に大きな違いが出るとは限りませんが、自然栽培や、有機栽培のお米は美味しいという声もよく耳にします。

お米の栽培中に使用された農薬はお米の糠の部分に溜まりやすいので、玄米を召し上がるのであれば、無農薬の玄米を選ぶことをおすすめします。

玄米を美味しく炊く方法

玄米は炊飯する方法によっても、炊き上がりが驚くほど異なります。

  • 炊飯器…プチプチした食感。玄米モードつきだとよりふっくらとした炊き上がりに。
  • 圧力鍋…もちもちした粘りのある炊きあがり。
  • 土鍋・厚手鍋…炊飯器よりはふっくら、圧力鍋よりはあっさりとした炊き上がり。

    それぞれの炊き方を以下でご紹介します。

炊飯器を使って玄米を美味しく炊く方法

【基本】玄米の炊き方とコツ(炊飯器編)

ここでは炊飯器モードを使った玄米の炊き方です。玄米をおいしく炊くコツは、玄米をよく洗うことと、しっかり浸水させることです!香りも食感もよく炊けます。
4.09 from 23 votes
調理時間 6 hrs 50 mins
材料(人分) 2

材料
  

  • 玄米 2
  • 2 g(小さじ1/2)
  • 炊飯器メーカーの分量に従ってください。

作り方
 

  • 【玄米の下準備】
    ボウルに玄米を入れて水を注ぎ、さっと浮かんできたゴミを流してザルにあげます。米が水を吸うので、使用する水は浄水器の水などがおすすめです。
    玄米
  • 米を両手ですくい上げ、お米の表面に少し傷がつくようにしっかりとこすり合わせます。『しっかりこすったら流水で流す』を水の濁りがなくなるまで繰り返してください。
    玄米
  • 洗いあがった米は一旦しっかりと水をきり、その後半日以上浸水させます。(水は分量外) ※炊飯器により浸水時間の指示がある場合は指示に従ってください。
  • 【炊飯】
    浸水が終わったら水を切ります。
    炊飯器指定の水分量と塩を加えます。玄米モードで炊飯をスタートします。
    炊き終わったらさっくりと底から混ぜて蒸気を抜き、完成です。
    玄米

動画

コツ・ポイント

【浸水のポイント】
  • ・冬場はとくに時間をかけて浸水させます。急ぐときは35℃程度のお湯で漬けると時間が短縮できます。
  • ・夏場は冷蔵庫に入れて浸水させます。水が臭いの原因になるのを防ぎます。
  • ・浸水を終えたら水を捨て、新しい水を必要な分量入れて炊飯します。
【炊飯器が玄米モードなしの場合の炊き方】
  • 1.半日以上、水を取り替えながら浸水させる
  • 2.水は2合で500cc、塩は小さじ1/2を、炊飯時に米と一緒に釜に入れる
  • 3.通常の炊飯モードで炊飯する
  • 4.炊き上がっても、10分ほど蓋を開けずに蒸らしてください。
  • 5.蒸らし終わったらさっくりと底から混ぜて蒸気を抜き、完成です。
※最適な水加減は炊飯器によっても異なるので、何度か試してちょうどいい分量を見つけてくださいね。
このレシピのキーワード 玄米, 玄米 炊き方

圧力鍋を使って玄米を美味しく炊く方法

玄米

【基本】玄米の炊き方とコツ(圧力鍋)

玄米を圧力鍋で炊くと、白米に近い炊き上がりになります。
他の鍋などを使った炊き方に比べて玄米の炊き時間は短縮できます。
3.43 from 7 votes
調理時間 6 hrs 35 mins
材料(人分) 2

材料
  

  • 玄米 2
  • 2 g(小さじ½)
  • 水(炊飯用) 400 cc

作り方
 

  • 【玄米の下準備】
    ボウルに玄米を入れて水を注ぎ、さっと浮かんできたゴミを流してザルにあげます。米が水を吸うので、使用する水は浄水器の水などがおすすめです。
    玄米
  • 米を両手ですくい上げ、やさしくこすり合わせます。『しっかりこすったら流水で流す』を水の濁りがなくなるまで繰り返してください。
    玄米
  • 洗いあがった米は一旦しっかりと水をきり、新しい水で半日以上浸水させます。(水は分量外)
  • 【炊き方】
    浸水の終わった玄米をいったんザルにあげます。
    鍋の中に玄米、水、塩小さじ1/2と一緒に入れます。
    かき混ぜて塩を溶かしてから蓋をし、「高圧」に設定して火火をつけます。
    玄米
  • 【火加減】
    最初は強火で、圧力がかかったら極弱火にします(圧力が抜けない程度に)。
    そのまま20分ほど加熱し、火を止めます。
    玄米
  • 【蒸らす】
    圧がかかったまま放置し、圧力が抜けたら蓋を開けます。
    玄米
  • さっくりと底から混ぜて蒸気を抜き、完成です。
    玄米

コツ・ポイント

【浸水のポイント】
  • ・冬場はとくに時間をかけて浸水させます。急ぐときは35℃程度のお湯で漬けると時間が短縮できます。
  • ・夏場は冷蔵庫に入れて浸水させます。水が臭いの原因になるのを防ぎます。
  • ・浸水を終えたら水を捨て、新しい水を必要な分量入れて炊飯します。
このレシピのキーワード 玄米, 玄米 炊き方

土鍋を使って玄米を美味しく炊く方法

【基本】玄米の炊き方とコツ(土鍋編)

ここでは土鍋を使って玄米の炊き方を紹介しますが、ホーロー・鋳物などの厚手鍋で玄米を炊く場合に応用できる炊き方です。
3.35 from 35 votes
調理時間 7 hrs
材料(人分) 2

材料
  

  • 玄米 2
  • 2 g(小さじ½)
  • 水(炊飯用) 500 cc

作り方
 

  • 【玄米の下準備】
    ボウルに玄米を入れて水を注ぎ、さっと浮かんできたゴミを流してザルにあげます。米が水を吸うので、使用する水は浄水器の水などがおすすめです。
    玄米
  • 米を両手ですくい上げ、やさしくこすり合わせます。
    『しっかりこすったら流水で流す』を水の濁りがなくなるまで繰り返してください。
    玄米
  • 洗いあがった米は一旦しっかりと水をきり、新しい水で半日以上浸水させます。(水は分量外)
  • 【炊飯】
    浸水の終わった玄米をいったんザルにあげます。
    鍋の中に玄米、水、塩小さじ1/2と一緒に入れます。
    かき混ぜて塩を溶かしてから蓋をし、火をつけます。
    玄米
  • 【火加減】
    最初は中火(厚手鍋の場合は強火)で、グツグツと沸騰してきたら弱火にします。
    そのまま20~30分ほど加熱します。
    蒸気が弱くなったら最後に30秒ほど火を強めてから火を止めます。
  • 【蒸らす】
    10分ほど蓋を開けずに蒸らしてください。
    玄米
  • 蒸らし終わったらさっくりと底から混ぜて蒸気を抜き、完成です。

動画

コツ・ポイント

【浸水のポイント】
  • ・冬場はとくに時間をかけて浸水させます。急ぐときは35℃程度のお湯で漬けると時間が短縮できます。
  • ・夏場は冷蔵庫に入れて浸水させます。水が臭いの原因になるのを防ぎます。
  • ・浸水を終えたら水を捨て、新しい水を必要な分量入れて炊飯します。
【鍋でうまく炊けない場合に確認したいポイント】
うまく炊けない場合は、鍋の大きさと米の量が合っていないことがあります。
  • ・鍋の大きさに対して米の量が少なすぎる…ご飯が硬くなりやすい
  • ・鍋の大きさに対して米の量が多すぎる…うまく対流が起きず炊きムラができる
  • ・厚手鍋なら18㎝で2合、22㎝で3~4合の分量が最適です。
このレシピのキーワード 玄米, 玄米 炊き方

モチモチ美味しい玄米ごはん「酵素玄米」をお手軽に

柔らかくてモチモチの食感が楽しめる「酵素玄米」は、玄米よりもメラノイジンやGABAなどの栄養素が豊富で消化に良いのも嬉しいポイントです。お家で作るのはちょっと大変なので、まずは手軽に召し上がっていただける「レトルトの酵素玄米」を試してみませんか?
原材料は全てオーガニック。添加物など不要な物は一切使用しておりません。

玄米がまずい時のQ&A

玄米がおいしくない理由は何ですか?

玄米がおいしくない理由として考えられることは、美味しく炊き上がる炊き方をしていなかったり、個人の好みに合わなかったりするためです。
玄米の中心部まで浸水させるには時間がかかります。12時間以上水に浸けておかないとパサパサと硬い食感になってしまうことがあります。

玄米の欠点は何ですか?

玄米の欠点は、美味しく炊くためには時間がかかることや、白米よりも残留農薬の影響を受けやすいことなどが挙げられます。

玄米を美味しく炊く方法を教えてください。

玄米を美味しく炊く方法は、以下の4つです。
1.研ぐときに表面に傷をつけるようにして丁寧に研ぐこと。
2.一晩(12時間以上 )水に浸しておくこと。
3.炊く前に塩をひとつまみ加えること。
4.圧力鍋や土鍋を使って炊く。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

この記事をシェアする

この記事を書いた人

動物、植物、夫、子ども、美味しいものとスターウォーズをこよなく愛する1児の母。近頃は、昔苦手だった虫も可愛くなってきました。
将来の夢はパーマカルチャー暮らし。

もくじ
閉じる