はちみつが喉の痛みを一瞬で治す?風邪にも効果的な摂り方と注意点を解説

喉のイガイガや咳、風邪のひき始めのつらい症状に「自然な方法で対処したい」と思ったことはありませんか?そんなときに試してほしいのが、はちみつです。
はちみつは甘くておいしいだけでなく、保湿・抗菌・抗酸化など多くの働きがあり、風邪や喉の不調をやわらげる効果が期待できます。
この記事では、はちみつが持つ喉への効果の科学的な理由をはじめ、効果を高める摂り方や選び方、安全に使うための注意点まで詳しくご紹介します。毎日のケアに手軽に取り入れ、元気に過ごすヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。
喉の痛みや風邪にはちみつが効く理由3選

はちみつは、おいしく甘いだけでなく、古くから健康維持に役立てられてきた食品です。特に喉の痛みや風邪といった不調に対して、はちみつに含まれる成分が症状をやわらげてくれます。
ここでは、具体的な研究結果なども踏まえて、はちみつが喉や風邪に効果的な理由を、以下の3つのポイントから解説します。
- 保湿作用で喉の粘膜を守る
- 抗菌・抗ウイルス作用で喉の炎症を抑える
- 抗酸化作用で免疫をサポートする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
保湿作用で喉の粘膜を守る
はちみつには、喉の粘膜を覆って乾燥を防ぐ保湿作用があります。特に、はちみつの主成分である果糖は、高い保湿性を持っています。喉に潤いの膜を作り、乾燥や外部からの刺激によるダメージを防いでくれるのです。
この保湿作用は、風邪のときに感じる喉のヒリヒリ感やイガイガ感を和らげ、痛みなどの不快感を軽減する効果にもつながります。
風邪や咽頭炎を対象とした研究では、はちみつを使うことで喉の痛みが30~40%軽減されました。これは、市販薬と同程度、あるいはそれ以上の効果であり、咳の改善などの全体的な症状の早期回復にもつながりました。
よって、はちみつは優れた保湿作用をもち、喉の粘膜を守りながら感染の予防と症状の改善をサポートしてくれる食品だといえるでしょう。乾燥しやすい冬場や風邪の流行期には、日常的なケアとして積極的に取り入れるのをおすすめします。
参考:蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977)
Effectiveness of honey for symptomatic relief in upper respiratory tract infections: a systematic review and meta-analysis. Hibatullah Abuelgasim(2020)
抗菌・抗ウイルス作用で喉の炎症を抑える
はちみつには、強い抗菌・抗ウイルス作用があります。これは、はちみつに含まれる過酸化水素やグルコン酸といった成分が、細菌やウイルスの増殖を抑えてくれるためです。
実際の研究でも、はちみつの抗菌作用が感染による炎症の改善に役立つことが確認されています。たとえば、細菌に感染した傷に、はちみつを使って治療したところ、細菌の数が減り、炎症がしずまって治りやすくなったという報告があります。
よって、はちみつは、喉の炎症の予防と症状の改善に効果的な食品だといえるでしょう。
参考:
Wound bed preparationとしてのハチミツの位置づけ 権東容秀(2011)
Effectiveness of honey for symptomatic relief in upper respiratory tract infections: a systematic review and meta-analysis. Hibatullah Abuelgasim(2020)
ハチミツの持つ抗菌作用とその養蜂における応用 ストイッチュ・マルコ(2018)
抗酸化作用で免疫をサポートする
はちみつは、ポリフェノールやフラボノイドなどの抗酸化成分を豊富に含む食品です。これらの成分には、活性酸素(体を老化させる原因物質)を減らす働きがあります。
活性酸素が増えすぎると、免疫力が下がり、病気にかかりやすくなります。はちみつには、この活性酵素を抑えて体の炎症を和らげ、免疫の働きをサポートする抗酸化作用が期待できます。
実際の研究では、はちみつの抗酸化作用により肺の免疫細胞が活性し、抵抗力が上がったことが確認されました。これは、風邪の予防や回復促進にも役立つと考えられています。
よって、はちみつは体を内側から守り、免疫力を高め、風邪予防にもつながる食品だといえるでしょう。

参考:
蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977)
Effectiveness of honey for symptomatic relief in upper respiratory tract infections: a systematic review and meta-analysis. Hibatullah Abuelgasim(2020)
日本国産ハチミツによる肺胞マクロファージの免疫機能に及ぼす影響 岡田大地(2018)
喉の痛みを効果的に治すはちみつの摂り方3選

はちみつは喉に良い食品ですが、摂り方を少し工夫するだけで、その効果をさらに高めることができます。ここでは、喉の痛みを和らげるための効果的なはちみつの摂り方を3つ紹介します。
- そのまま舐める
- ホットドリンクにして飲む
- 溶かしてうがいをする
それぞれ見ていきましょう。
そのまま食べる
最も簡単で効果的なのは、はちみつを直接口に含んで舌で溶かし、ゆっくり喉に流す方法です。
はちみつの抗菌・抗炎症成分が喉の粘膜に直接届き、コーティングして保護してくれます。特にマヌカハニーの場合、MGO(メチルグリオキサール)という強い抗菌成分が作用しやすく、痛みや炎症の軽減が期待できます。
ただし、はちみつは浸透圧が高いため、一時的に喉の水分を奪ってイガイガすることがあります。これははちみつが周囲の水分を引き寄せる性質によるものです。
歌や応援などで声を出す直前に舐めるのは避け、10分以上前に摂るか、舐めた後に少量の水を飲むようにしましょう。
ホットドリンクにして飲む
温かい飲み物に溶かして飲むのも、喉を効果的に潤す方法です。お湯やハーブティー、紅茶などにはちみつを大さじ1~2杯加えてよく混ぜ、ゆっくり飲むと、はちみつの成分が喉全体に行き渡ります。
さらに、生姜やレモンを加えると抗菌・抗炎症作用が強まります。これらの組み合わせは体を温めてくれるので、風邪の引き始めや喉の調子が悪い時にもおすすめです。
注意点として、熱すぎるお湯に溶かすと、はちみつの酵素やビタミンが失われてしまうため、40~50℃程度のぬるめのお湯を使うようにしましょう。
溶かしてうがいをする
痛みがひどいときは、はちみつを溶かしたぬるま湯でうがいをする方法も効果的です。
コップ1杯(約150ml)のぬるま湯に小さじ1~2杯のはちみつを混ぜ、30秒ほど喉に行き渡らせるようにうがいします。
マヌカハニーを使うと、より強い抗菌・抗炎症効果が期待できます。うがいによって、乾燥や刺激をやわらげながら喉を清潔に保ちましょう。
喉や風邪のケアにはちみつを使うときの注意点4選

はちみつは自然由来の健康食品として、喉のケアや風邪予防に役立ちますが、安心して使うためには注意すべきポイントもあります。ここでは、はちみつを利用するときに気をつけるべきポイントを4つ紹介します。
- 痛みや症状が長引いたら受診する
- 1歳未満の赤ちゃんには与えない
- 糖尿病や持病のある方は相談する
- アレルギーに注意する
それぞれ見ていきましょう。
痛みや症状が長引いたら受診する
はちみつを試しても症状が改善しない場合、重い感染症の可能性があります。次のような症状があるときは、早めに医療機関を受診してください。
- 高熱(38℃以上)が3日以上続く
- 飲み込みがつらい、息苦しい
- 喉に白い斑点や膿が見える
- 強いだるさや倦怠感
これらは細菌感染や扁桃炎など、はちみつだけでは対処できない状態のサインです。なるべく早く適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
1歳未満の赤ちゃんには与えない
はちみつには、重い食中毒である「乳児ボツリヌス症」を引き起こすボツリヌス菌が含まれている可能性があります。そのため、赤ちゃんの喉の痛みや咳など、風邪の症状が気になったとしても、はちみつを与えるのは絶対にやめましょう。
1歳を過ぎれば与えられますが、その場合も離乳食の進み具合に合わせて、ごく少量から試して様子を見るようにしましょう。
糖尿病や持病のある方は相談する
はちみつは糖質が主成分のため、血糖値を上げやすい性質があります。
糖尿病の方、肥満が気になる方、慢性疾患で治療中の方は、食べる前に医師や管理栄養士に相談すると安心です。
また、妊娠中や授乳中の方は基本的に問題なく食べられますが、糖分の摂りすぎには注意が必要です。健康のためにも、1日の摂取量は大さじ2杯程度までを目安にしましょう。

アレルギーに注意する
はちみつには、蜜源となる植物の花粉などがごく微量に含まれており、体質によってはアレルギー反応が出る場合があります。初めて食べる種類のはちみつは、まずスプーン1杯程度の少量から試すと安心です。
特に花粉症や食物アレルギーをお持ちの方はご注意ください。万が一、体調に異変を感じた場合はすぐに食べるのをやめ、専門の医師に相談しましょう。
喉・風邪のケアにおすすめなはちみつの選び方

喉の痛みや風邪のケアに、はちみつを取り入れるときは、どんな種類を選ぶかがとても大切です。ここでは、効果をしっかり引き出すために知っておきたい、はちみつの選び方を2つ紹介します。
- 非加熱・添加物なしの純粋はちみつを選ぶ
- 殺菌成分が多いマヌカハニーを選ぶ
それぞれの特徴を確認し、自分に合ったはちみつを選びましょう。
非加熱・添加物なしの純粋はちみつを選ぶ
喉の痛みや風邪予防など、健康目的ではちみつを選ぶなら、「非加熱」で「添加物なし」の純粋はちみつが最適です。
市販のはちみつは「純粋はちみつ」と「加糖はちみつ」に大別されます。「加糖はちみつ」は水あめなどが加えられているため、はちみつ本来の栄養や抗菌・抗酸化作用が薄まっています。一方、「純粋はちみつ」は添加物を含まないため、はちみつの持つ力をそのまま摂取できます。
さらに、加熱処理の有無も重要です。多くのはちみつは品質を安定させるために加熱されますが、はちみつの抗酸化成分は熱に非常に弱く、加熱によって一部が失われてしまいます。
よって、はちみつの効果を最大限に期待するなら、「非加熱の純粋はちみつ」を選ぶのがおすすめです。
参考:蜂蜜の特性 とその利用 越後多嘉志(1977)
ハチミツの抗酸化活性―ゼリー加工時の加熱が抗酸化活性に及ぼす影響― 菅野 友美(2024)
殺菌成分が多いマヌカハニーを選ぶ
喉の痛みに特におすすめなのがマヌカハニーです。
マヌカハニーは、熱帯・亜熱帯に分布するフトモモ科のマヌカという植物から採れるはちみつで、ほかのはちみつと比べて特に強い抗菌力を持っています。
この抗菌力は、MGO(メチルグリオキサール)という成分による効果です。MGOはマヌカハニー特有の成分で、病原菌の増殖を抑える働きがあることが研究で確認されています。
味にはやや苦味があり、香りはスパイスやハーブに近い独特の風味がありますが、とろっとした食感とコク深さを楽しめます。喉の痛みや風邪のひき始めに、少量ずつなめることで高い殺菌力と抗炎症作用が期待できるでしょう。



